椎名林檎さんの元夫でギタリストである弥吉淳二さん(愛称やよっしー)
が49歳の若さで他界されたと聞き、まだ活動的な年齢の才能がこの世を去ることになった原因について
知っておきたいと思うようになりました。
おそらくこれを見ている読者の方はファンの方が多いだろうと思うので
そういう方たちにも予防法なんかを知っていただければと思いました
(もちろん私自身のためにも)。
ニュースでは病名非公開となっていましたが、Twitter上に「膀胱がん」で他界されたという情報が出回っていました。
2年半の闘病ということは報じられていましたが
がんであるならば納得がいきます。
膀胱がんは男性が女性に比べ発症率が4倍多いといわれているので
男性の方にはとくに知ってほしい内容を調べてみました。
膀胱がんはどうして起こるのか、予防のためにできることなどについて書いていきます。
膀胱がんになる原因
膀胱がんの症状には主に
- 頻尿
- 排尿時の痛み
- 血尿
- 背中の痛み(尿管口が閉塞されることによる尿管や腎盂〈じんう〉の拡張で水腎症になるため)
があります。
頻尿は過活動膀胱などでも見られますし
たいていの場合たいした病気ではないだろうと思ってしまうので
たいした病気ではないだろうと思ってもできるだけ検査を受けた方がいいと思います。
(という私も頻尿で悩んでいた時検査に行かなかったんですよね・・・)
原因として、確率されたリスクに「喫煙」があります。
喫煙はすべての人にとってリスクとはいえないところがありますが
恵まれた遺伝子の持ち主でないと、喫煙はいろいろなリスク要因になってしまいますね。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/339.html
他に、職業柄「ナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニル」
といった危険物質にさらされる環境もリスクになります。
「ナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニル」というのは
芳香族アミン(ほうこうぞく)の一種で
現在は使用・製造・輸入が禁止されていますが
塗料に使用されていた薬品で、2015年には福井県の染料工場で従業員5人が
膀胱がんを発症しているという事例があります。
アニリン色素(ゴム、皮革、織物や色素工場で使用される)もリスクとなりえます。
塗料を扱う仕事に就いている方は、扱う薬品の成分に十分注意してほしいです。
その他のリスク要因として・・・
- フェナセチン含有鎮痛剤
- シクロフォスファミド (抗がん剤)
- 骨盤内臓器に対する放射線治療の際の膀胱への被曝
- フェナセチン (頭痛薬)
- ワラビ
- ゼンマイ
など。ワラビも!?と驚いてしまいますが・・・
一般に膀胱がんの発がん率は低く
特に喫煙歴の長い高齢の方や
危険な塗料を扱う職業の方をのぞいては
それほど心配する必要はなさそうでした。
膀胱がんの予防法
上で述べたように、高リスクな人たちにおいては
年に1度の検尿、尿細胞診が薦められています。
基本的に上で書かれているリスク要因を避けることが有効ですが
水分を多く摂ることも有効で、水分をあまりとらない人は
リスクが高まってしまいます(がん研有明病院より)。
まだ研究途中の話ではありますが、コーヒーが発がん物質である可能性も示唆されています
(予防研究グループより)。
2009年の論文での研究結果で、この研究では
40~69歳の男女約10万人の方々を平成17年(2005年)まで追跡した調査結果
が載せられていました。
非喫煙者(たばこをやめた人を含む)で、コーヒーを1日1杯以上飲むグループでほとんど飲まないグループの2.2倍
カフェインの摂取量で3つのグループに分けた場合に最も多いグループで最も少ないグループの約2倍、膀胱がんリスクが高くなっていました。
緑茶については関連がありませんでした
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/339.html
緑茶のリスクは完全には否定できないとこの研究では述べられていました。
なので、「カフェインががんリスクになりうる」
ということも、覚えておいて損はないかと。
喫煙者は摂取したカフェインが消えるのが早いのに対し
非喫煙者は喫煙していないため、カフェインの影響が強く出る可能性がある
とのことでした。
非喫煙者の方で高齢になっていくにつれ、注意していくといいかと思います。
ただし、「非喫煙者およびたばこをやめて10年以上たっている人は、わずか24%」
と研究でも言われているとおり、喫煙が最大のリスクであることは変わりません。
喫煙者ならまずは禁煙すること!ということですね。
ただ、弥吉淳二さんが喫煙していたかどうかはわかりませんでした。
ギタリストということで、喫煙しているイメージは一般にありますが
事実はわかりません。
若くして亡くなられたので、喫煙していたら原因の大きな割合を占めるのではないかな・・・
とは思いました。
最後になりますが、弥吉淳二さんの訃報を心からお悔やみ申し上げます。