wikipediaから引用「蔵王国定公園」
おはようございます。今日は不穏なニュースで眠い目が醒めてしまいました・・・。
宮城と山形にまたがって位置する、「蔵王(ざおう)」という山も噴火の可能性が出てきたのです。
つい最近は群馬県にある、草津温泉で有名な草津白根山が噴火して
被害総額2憶円にも上ったと聞きます。
もちろん人的被害も相当なものです。
今ニュースで流れている蔵王はどういう状況にあるのかをまず整理してみました。
蔵王の動きを整理してみよう
仙台管区気象台によると、蔵王が10か月ぶりの
「火山性微動(マグマやガスが地下を移動した時に発生する)」をおこしたと。
28日夜、火山性微動を確認(1回)
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30日の午前0時44分ごろに再び、火山性微動が発生
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火山性地震が午前4時までに2回発生
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山頂の南方向が隆起
「隆起」というのが怖いですね。自然の大きさを感じます・・・。
蔵王のように活火山は火山活動をしますが
マグマによって地層が押し上げられることで隆起します。
有珠山(北海道)は30年に一度噴火しますが、2000年3月31日には71mにも隆起していたり
島それ自体が活火山の硫黄島は、4年に1mのペースで隆起しているといいます。
そして硫黄島は、大きな津波を起こす大規模な噴火が起こる可能性のある活火山。
つまり、活火山の隆起は噴火の前触れですね。
蔵王の噴火警戒レベルは?
【追記】
1月30日16;13現在、噴火警戒レベルは「レベル2」です。
レベル1だと警報はないので、登山規制は発せられないのですが
気象庁のリーフレットによると、「状況に応じて火口内への立ち入り規制」が設けられるとのことでした。
レベル1では、「火口内に少量の噴気や火山ガスが見られる」くらいで
これは噴火警戒レベルが適用されている活火山なら常時見られるものです。
(ちなみに噴火警戒レベルは、「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」
として、50火山のうち38火山に適用されているもの)
なので、火口周辺規制が入る「レベル2」や、入山規制が入る「レベル3」の状態ではないのが現状です。
しかし、草津白根山噴火のときは噴火の目立った兆候はなく
「レベル2」からわずか45分で「レベル3」に引き上げられ
「レベル2」の時点ですでに噴石による被害者が出ていました。
蔵王の場合でも前触れなく噴火する可能性があるため
レベルに関わらず「活発な火山活動」が知らされたら確実に避難できるようにしたいです。
噴火の可能性はあるのか
活火山がいつ噴火するか、という火山学の分野である「噴火予知」を正確に行うことは非常に難しいです。
そのため「噴火予知は必要なのか?」と疑問視されたりもします。
気象庁は「引き続き注視する」とだけ言っているので、まだ「レベル2になる危険性」
があるということ、状況により規制を速やかにしく準備をしているということですね。
ということで、しばらくは気象台からの発表を待つ余裕があるといえます。
ただし、それでも留意しておいてほしいことが。
避難するほどではないようですが、本当に安心かどうか考える必要もあります。
火山は同じ火山でも、まったく同じパターンで噴火するとは限らず
微動からいきなり噴火、ということもありえるようです。
火山の噴火タイプはその山ごとによって違い、さらには同じ山ですら前回と全く同じ活動をするとは限らないため、さらに予測は困難となる。
上記のような変動が起きていてもその後収束に向かうこともあれば、ほぼ直前までわずかな変動しかなかったものが突然噴火することさえある。
wikipedia
また過去には「噴火警戒レベル」を上昇させなかったことで、噴火により
多くの犠牲者を出した事例もありました。
2014年の御嶽山噴火においては火山性地震は増加傾向にあったものの山体膨張や火山性微動が観測されなかったため噴火警戒レベルを上昇させることはなく、結果として多くの犠牲者を出すこととなった
wikipedia
万が一を考え、しばらくは入山しないこと、蔵王付近に行かないことが望まれますが
ここでリーフレットから危険地域を見ておきましょう。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/level/PDF/level_212.pdf
レベル1では警戒するのは火口近くですが、レベル2にいつなるやもわからないので
「水蒸気噴火による噴石」がくる可能性のある「緑の点線」付近・内部には行かないようにしたいです。
なんだか今年の寒気だけでも地球の異変を感じるのに
噴火の危険が次々襲いかかってくると、さながらディザスター映画のようです・・・。
これには地球のポールシフトが関係しているのかも。